ちのっぷすの読書覚書

『!』と思った文章や琴線に触れた言葉のメモ集

宇宙から帰ってきた日本人

糸島図書館の新刊本コーナーに並んでいたので、早速借りました。

サブタイトルに《日本人宇宙飛行士全12人の証言》とあります。

もう12人も宇宙に行ったの?と軽いショック。

え~と、日本人ではじめて宇宙にいったのはジャーナリストの秋山豊寛さんだったよね。たしか菊池さんっていう女性と最後まで枠を争った・・・

その次が毛利衛さんで、次が日本人初の女性宇宙飛行士向井千秋さん・・・

このあたりまでは順番も、お名前もフルネームでしっかり覚えていますが・・・

(そうしてたぶんこの方々くらいまでが自分より年上です。)

次はだれだったっけ?

九大出身の若田光一さん、だったよね。でもその次は?

野口ソウイチさん?土井タカオさん?・・・このあたりになるとお名前に聞き覚えはあっても、漢字が微妙。(正しくは聡一さん、隆雄さんで、若田さんの次は土井さんでした。)

順番ももはやわかりません。ましてどのくらいの期間、宇宙に滞在していたかも。

女性二人目の山崎直子さんはフルネームで覚えているけれど、いつ頃だったか記憶のかなた。(2010年とありますから10年前なのですね、もっと昔のような気がしてました)

女性宇宙飛行士といえば、NHK朝の連続テレビ小説で、宮地真緒主演「まんてん」というのがありましたね。

興味深い題材なうえ、プロデューサーが東高の同窓生・笠浦友愛君だったので、毎朝欠かさず見ていましたが、残念ながら視聴率はあまり高くなかったような・・・。

私も正直なところ、どんな内容だったか殆ど(いや、全く)覚えていません。

今、調べてみたら放送は2002年9月からとあるので、向井さん(1994年初飛行)よりは後ですが、山崎さん(2010年)よりは前。あら、ちょうど二人の中間位の時期だったんですね。テーマとしては面白かったんだろうけどなぁ。

宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言

宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言

  • 作者:稲泉 連
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/11/13
  • メディア: 単行本
 

 油井亀美也さんのお名前はこの本を読んで「あ、そういう珍しい名前の宇宙飛行士いたよね」と思い出した程度。

最近の宇宙飛行士のお名前は、恥ずかしながら、この本読んで初めて知りました。

そうしてその新世代の宇宙飛行士たちの中には、宇宙へ行くことを特別なことだとは思っていない人もいる。単に業務の一環に過ぎないのだ、と。(実際《出張届》を出して任務に就くそうな)

興味深かったのは、土井隆雄さん(あ、土井さんも私より年上でした。)のページ。

その中の「サバンナの霊長類」という聞き覚えのある言葉―そう、元京大霊長類研究所所長の松沢哲郎教授の言葉をそのまま引用されていたから。(土井さんの「宇宙ユニット」のオフィスが松沢教授の部屋のお隣で、話を聞く機会があったのだとか)

「約500万年前の霊長類はアフリカの森に住んでいた。そのなかで森の外、つまりサバンナの草原に降り立った祖先だけが、いまの人類になったー。僕はその話を聞いた時、森にいた彼らが初めて見たサバンナの草原は、まさに無限の世界に見えたのではないか、と想像したんです。」 

 森を地球になぞらえれば、サバンナは宇宙空間・・・まさに無限の世界。

人類は今、遠き日の祖先と同じように、新たな局面に立たされているのかもしれませんね。