ちのっぷすの読書覚書

『!』と思った文章や琴線に触れた言葉のメモ集

スーホの白い馬

出会いは国語の教科書

小学校の国語の教科書で出会ったお話の中で、ベスト3

①2年生の時の『スーホの白い馬』

②4年生の時の『ごんぎつね』

③それから3年か4年の時の『白いぼうし』

では1番目のスーホの白い馬から。

これはもう教科書で出会った時から、こどもごころにも、なんとも形容し難い感動に包まれました。(う~ん、感動・・・もっとほかにピッタリくる表現ないかなぁ~)

その後、娘たちの教科書で読んだ時にも、小学校や公民館で読み聞かせをした時にも、こみあげてくるを抑えるのに苦労していました。

確かに悲しく、また美しいお話ではあるけれど、何がそんなに・・・?

モンゴル民話だから、でしょうか?モンゴロイドの血が色濃く流れてますもんね。

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

  • 作者:大塚 勇三
  • 発売日: 1967/10/01
  • メディア: ハードカバー
 

実は、今日これを取り上げたのは、今朝(5月30日)の朝日新聞23面

「スーホ」へ続く 波乱の道 と題して絵本画家赤羽末吉のことが載っていたから。

三男の妻である赤羽茂乃さんが末吉の生涯を辿った本を出版されたとありました。(末吉は2男2女をもうけていますが、生き残ったのは三男のみ)

上記の本はまだ読んでいませんが、23面の紹介文によると、

末吉が、旧満州での生活や子どもの死など、苦難を乗り越え、絵本画家としてデビューしたのは50歳になってからだそうです。

以下は赤羽茂乃さんを取材した記者・松本紗知さんの文章の引用です。

 末吉の姿から、茂乃さんは「好きなことを続けることの大切さ」を学んだという。かつて茂乃さん夫婦に宛てた手紙に「カセグような勉強はよして」という言葉を記した。末吉自身、目先の利益のためでなく、好奇心に突き動かされるように旅や研究を続け、それが大きな仕事に結びついた。

また茂乃さん自身の言葉として以下のように紹介し、締めくくっています。

 大人は『何の役に立つか』と考えずに、子どもが1人で遊ぶ時間も大切にしてほしい。好きなことは、好奇心いっぱいの子どもが自ら学び、自ら作り出す遊びのなかにこそ見つかると思います。

これって、先日お邪魔した山の上のフリースクールSaita さんの姿勢と相通じるものがあるように思います。

好奇心こそが人間の原動力!に違いない、ですよね?