ちのっぷすの読書覚書

『!』と思った文章や琴線に触れた言葉のメモ集

シニアのデジタル化が拓く豊かな未来

デジタルツイン

武雄図書館の新刊コーナーから手当たり次第に借りた本の中の1冊。 

タイトルも、表紙(ステレオタイプのシニアのイラスト)もイマイチだったので、全く期待していませんでしたが、中身はなかなか読み応えのあるものでした。

シニアの、とわざわざ銘打つこともないでしょうが、人生100年時代を生き抜くツールとしてデジタル機器はもはや欠くことのできないもの。

 

本文P21より

年齢では高齢者に分類されたものの、残された時間や体力が豊富すぎて、まだ活動を縮小する必要がない。一方で、豊かな時間や体力というリソースを何に投じるか決める上で、参考になる高齢者像や選択肢はまだ豊富とはいえない。そうなると、せっかく持っているリソースは宝の持ち腐れとなってしまうし、生活に充実感が得にくくなる。人生100年時代に対応した新たな高齢者の生活イメージが作られなければ、人生が延長した分はそのまま「既存の老人イメージが当てはまるのをただ待つ時間」になってしまうのだ。

文章の巧みさもあってぐいぐい 引き込まれました。本当にその通りだと思います。

デジタルツインsubMEには魅力を感じます。

私はひとりでいることが好きですが、それは常に自分とお喋りしているからなんだと気付きました。

年を取るということの漠然とした恐怖の一つは、

自分が自分でなくなりそうなこと

自分が自分と対話しなくなること

それを解消してくれる強力なツールとなりそうなのがデジタルツインであるsubME、シニアになるのが楽しみになってきたほどです。

subMEについては日本総研のPDFファイルを参照ください。

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/pdf/1911_subme.pdf