ちのっぷすの読書覚書

『!』と思った文章や琴線に触れた言葉のメモ集

タキミカ体操

日本最高齢のフィットネスインストラクター

少し前から話題になっている90歳のインストラクター瀧島未香さんの本。

読んでみる気になったのは、武雄図書館の新刊コーナーに並んでおり、表紙に書かれていた「じつは90歳!運動の経験は65歳までゼロ!」の65歳にビビッときたから。

サンマーク出版なのが、ちょっと引っかかりましたが、借りて読む分には気にすることもないでしょう。

実際、一読する価値は充分にありました。

1931年のお生まれとありますから、父と同年齢。

フィットネスジムに通い続けている年月も同じ位(父は退職後の63歳からコナミの会員になり、先頃退会はしましたが、今でも週2回は通っているようです)ですが、この差はなんなんでしょうね~~

やはりタキミカさんはなるべくして、タキミカさんになったのでしょう。

未香というお名前も、ご本人も仰っておられるように、90年も前の命名としてはハイカラですよね。

本文はタキミカさんが自ら執筆されたのではなく、聞き書きのような形でゴーストライターが書いたのだろうとは思います。

読んでいて気になる言い回しはありました。

本の内容自体への批判ではないですが、私の嫌いな女性語「~~わ」が多用されていたのがそれ。

逸れますが、男性作家が女性のセリフの中によく使いますよね。まぁ一読しただけで男性、女性どちらの発言なのか、わかるようにする為でしょうが、多用されると目障りというか、(頭の中で音読しているので)耳障り。

内容と関係ないことは置いといて「!」と思った文章を引用させていただきますね。

おうち時間が増えたためか、

還暦や定年を迎えたシニアだけでなく、

20~40代でも、将来の健康が不安な人は多いみたいです。

還暦と言ったって、私からすると30歳も若いんですよ。

はっきり言って60歳なんて赤ん坊みたいな年頃ね。

太字の赤字は本文そのままです。

還暦過ぎた私もまだ赤ん坊なんだ~これから成長できるんだ~ってなんだか小躍りしたくなっちゃいました。

そして、タキミカ体操の最大の特徴は

続けていると「新しい何かに挑戦したくなる」ことです。

だって、体が変われば、行動範囲が広がり、集中力も体力も気力もアップ。

さまざまな新しいことにチャレンジしてみたくなりますよね。

~(中略)~

今までの人生でなんとなくあきらめてきたことがあっても、「いい機会だし、ちょっとチャレンジしてみようかな」って気持ちが自然と湧いてくるはずよ。

目標は「100歳になっても動き続ける心と体」をつくること。

これも頷ける言葉ですよね。

そして、後半になればなるほど「濃い人生」になっていくのよね。自分でも不思議です。けっきょく、何かを継続しているということが、すべてのエネルギーの源になっているんじゃないかしら。

1行目はタキミカさんだからこそ、と言えるでしょうけれど、「何かを継続しているということが、すべてのエネルギーの源になっている」というのは誰にでも当てはまることではないかなと思います。

運動じゃなくてもいいの。趣味でも何でも、好きなだけハマるといいのよ。

何歳になろうとも「ハマるもの」があったほうが、幸せな時間を過ごせるの。

100年も生きられる時代になったんですから、少しでも長く体を動かして、好きなことにハマりましょうよ。

~(中略)~

「1秒でもいいから、何かを毎日続ける」

そうしていれば、必ず後の人生が「濃い時間」になっていくわ。

すごぉく説得力がありますよね。

文章ばかり取り上げましたが、タキミカ体操がカラー写真で沢山載っていて、実践すれば(毎日1秒でも続ければ)かなりの効果が期待できそうです。

とは言うものの・・・ズボラな私は・・・なぁんて言ってないで、今日から即、実行できることだけでもやってみましょうかね。

まずは寝る前のストレッチ?

あ、ひとつだけ、これは絶対に習慣にできるぞ!と思ったことがあります。

3秒、鼻から大きく吸って、

20秒、口から細く吐き出す。

20秒も細く長く息を吐くのは、結構シンドイけれど、これなら今すぐにでもできること。

とりあえず、これだけでも、毎日寝る前の習慣にします!