タイトルに惹かれたけれど・・・
パッと目を引く蛍光色のタイトルと可愛いイラストに、思わず手が伸びました。
この画像ではわかりにくいけれど、ラインマーカーのイエロー(「レモン色」)で、とにかく目立つのです。
借りて帰って、早速読みましたが・・・
ひとことで言えば、「期待外れ」。
期待外れの本を《読書覚書》にアップするのも変な話だけれど、この「ハズレ」は、本のせいではなく、私の力量不足のせい、私には「難しすぎ」たのです。
でも、私と同じように、可愛いイラストにだまされ、読んでみたはいいものの、ついていけなかった人も結構いるのでは?とも思いました。(特に高校で「生物」を選択していない人の中には←そもそも生物に興味のない人は手に取ることもないかな?)
「博士」と「キノコ助手」の会話(それもかなり砕けた)で説明が進んでいくので、マンガのようにさらさらっと「読む」ことはできるのですが、意味はちっともわかりません。もちろん内容が頭に入ってこないからです。
たとえば、以下の会話を読んで、バッチリわかる人がどれくらいいるでしょう?
キノコ助手 モータータンパク質ですって、なんじゃらほい?
博 士 たとえば、キネシンスーパーファミリーとよばれるタンパク質が有名じゃの。これらは、自信がもつATP分解酵素(ATPase)活性を利用し、分子内に取り込んだATPを加水分解する。キネシンは二量体を形成しており、ATP加水分解と、ADPからATPへの転換によって、交互に足を上げて歩くように微小管上を進むのじゃ
ATPがアデノシン三リン酸であることは、習いましたが(でも単に名称を知っているだけ)、キネシンは初耳だし、二量体も「なんじゃらほい?」
アデノシン三リン酸がアデノシン二リン酸に「転換」したからといって、どうして微小管(これも名称を知っているだけ)上を「進める」のか?
以上、ぜ~んぜん、ま~ったく、わかりません。
著者は『はみだし生物学』製作委員会となっており、2010年度大学入試センター試験の問題作成委員で構成されているそうなので、やはり、この本は、最低でもセンター試験で生物を選択する学生と同程度の知識は必要だったのでしょう。
(私もかつて「共通一次試験」で「生物」選択したのですが・・・)
内容的には「はみだし」というだけあって、教科書では扱われない事柄や、新発見など、興味深い項目が盛沢山で、「生物」が得意な人にはおススメできる本です。
ですが・・・
だったら、こんな可愛らしい装丁と砕けた会話調の本文にする必要があったのですかねぇ?
どんな「読者」を想定していたのでしょう?
