北川なつさんの本
介護福祉士やケアマネジャーの資格をお持ちの漫画家、北川なつさんの本を再度とりあげます。
読書覚書は2ヶ月のご無沙汰。
前回北川さんの本をとりあげたのは、なんと1年も前でした。
今回の本は、もうタイトルが秀逸過ぎて・・・
これは親の介護に携わった人や介護職にとってはもうほんとに唸るしかないタイトルだと思います。
ただ・・・パンツに名前を書いているうちが花、かもしれません。
施設等に入所すると早晩、紙パンツ対応を余儀なくされますから。(もちろん百寿過ぎても普通の布パンツの方もいらっしゃいますが)
さてこの本、期待を裏切らない良本中の良本でしたが、そのボリューム、読みごたえもハンパなかったです。
「はじめに」から引用しますね。
2012年に自費で「認知症のある人って、なぜ、よく怒られるんだろう?」を出版した翌年には、すぐに自費出版第二弾をだすぞ!と意気込んでいましたが、あっという間に7年が経ってしまいました。その間に長女が生まれ、母が亡くなり、長男が生まれ、今年は15年一緒に暮らしたパピヨン犬のペコが旅立ちました。私の実家で暮らしていた母方の伯父や、父親代わりのような父方の伯父も旅立ちましたから、生き死にのジェットコースターのような7年でした。その間に描いたものなどをまとめると400ページ近い、鍋敷きに使えそうな本になってしまいました。
漫画がベースなので、すぐに読み終わるかと思いきや、読んでも読んでもまだ続きがある~~。
自費出版した本やデビュー当時の漫画も収録されていて、《介護》に携わる以前からあたかもそちらに誘導されるかのような、なにか宿命的な感じ・・・。
(それはご本人もそう感じておられるようでした。)
漫画ですので、引用はなかなか難しいので、是非お手に取って読んでみることをオススメします。
同じ北川さんの「犬がとなりにいるだけで」もとってもよかったです。