年越し読書
昨年の大晦日、1日で読了するのは勿体ないから『年越し読書』にすると宣言していた『オリジン・ストーリー』、再度読み始めたのが、本日5日になってから。
すでに年が明けて5日!
だらだらと朝寝を決め込むばかりで、なぁ~んにもしていません。
昨年末25・26日と29・30・日に、とっても嬉しい来訪があって、当日はもちろん、迎え入れる準備もワクワクしながらすすめたので、近年ないほど充実した1週間でしたが、その反動か、うってかわってゴロゴロ・ダラダラのここ数日。
いかん、いかん!
気を引き締めねば!
まずは画像が欲しいので、オリジン・ストーリーの原書版をアマゾンより貼り付けておきます。
Origin Story: A Big History of Everything (English Edition)
- 作者:David Christian
- 出版社/メーカー: Little, Brown Spark
- 発売日: 2018/05/22
- メディア: Kindle版
いつかは(と言っているうちは、絶対にやってこない《いつか》ですが)こちらの方を読みこなしたいものです。
それはともかく、再び読み始め、第一部の宇宙まではなんとか読了しましたが、まだまだ先は長い・・・簡単には消化できそうにないので、ここでちょっとズルい手を使わせていただきます。
一気に飛ばして、国際ビッグヒストリー学会理事の辻村信雄氏の〈解説〉へ。
邦訳本書のp376より
現代の人びとは世界の全体像も、その中での自分の立ち位置も、容易にはつかめない状況に置かれている。それは頼れる地図もないまま、自分の現在地も、進むべき方角もわからない樹海の中に放りだされたようなものだ。ビッグヒストリーは以上のようにして失われた〈全体の物語〉を、現代科学にもとづき再建しようとする試みである。(後略)
同じくp383より
人間は集合的学習によって環境に適応していく中で「人智圏」(思考・精神・文化の領域)を形成し、地球や他の生物とのつきあい方工夫すること(農耕畜産と化石燃料革命)によって莫大なエネルギーを手にする。この結果、人間は地球と生物が何十億年もかけて作り上げたサーモスタットをわずか数百年で乱しはじめている。
人間は操縦の仕方もわからないのに「地球のパイロット」になってしまった。それが人智圏が動物圏を支配する「人新世」という時代である。しかし同時に、人間は今や宇宙の謎を科学によって解明しはじめている。人間は宇宙が自身の姿を見ようとして開きかけている「宇宙の目」でもあるのだ。(後略)
あらためて凄い時代に生きているんだな、と思います。
本文中に、太陽系外惑星が発見されたのが1995年とあったことに「え?!そんな最近のこと?」とショックに近い驚きを覚えました。
日本だと阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起こった年ですね。
我が家でいうと、糸島に移り住んだ翌年で、娘らもまだ幼い頃でした。
それから約20年後の2016年に天文学者が確認した太陽系外惑星の数は3000を超えたのだとか。
これはあくまで確認できた数。
我々の所属する天の川銀河の中でさえ、多くの種類の惑星系が何百億とありうるそうで、それどころか、宇宙には10の22乗個(!)の銀河(2016年後期の観測でさらにずっと多くの銀河があるかもしれないとのこと)があり、当然惑星系の数も桁違いでしょうから、
宇宙のどこかに、人間以外の「宇宙の目」もあるのかもしれませんね。
本文については、明日、ファミレスにでも籠って読破しようと思います。