ちのっぷすの読書覚書

『!』と思った文章や琴線に触れた言葉のメモ集

宇宙に命はあるのか

イマジネーション

今年になってまだ2ヶ月ながら、今年のベスト3に入る本だと断言できます!

それくらい面白かった。

鳥は翼で空を飛ぶ。人はイマジネーションで月へ行く

まさに、イマジネーションこそがヒトを人たらしめている大きな要因でしょう。

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 (SB新書)

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八 (SB新書)

  • 作者:小野 雅裕
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2018/02/06
  • メディア: 新書
 

 漫画(宇宙兄弟?)のような表紙と、「宇宙に命はあるのか」という一見何の変哲もないタイトルに、一旦はスルー。

再度通りがかった時にサブタイトル《人類が旅した一千億分の八》が目に入り、「ん?どういう意味?」と興味を引かれ、パラパラと立ち読み。

ほんの数行読んだだけで、もう虜。

小野雅裕さんって何者?

宇宙工学博士NASAの技術者とのことですが、文章もうまい、うますぎる!

借りて帰って一気に読了。

小野さんは私より20歳も年下、なんですね。

20歳年上だったらどんなによかったか。

中・高生の時に、この本読みたかったです、ホントに。

ってことで、アマゾンにレビューも投稿しました。

私のレビューのすぐ下に、私よりやや年下の男性と思われる方のレビューが載っていましたが、ほんとに同感、共感。

その方もカール・セーガンコスモスを思いだし、その時の高揚感が蘇られたそう。(ですが、「そういう沸きあがりを感じるには齢を重ねすぎているかなぁ」以下のくだりには、共感以上のものを感じました。)

他の方のレビューもほとんどが大絶賛。これらを読むだけでもワクワクするほど。

ぜひ、アクセスして読んでみてください。

この本を読んでみたくなること、請け合いです!

レビューって、普通は購入前に読んで、購入するかどうかの参考にしますが、読んだ後に読むというのもアリだな、と思いました。

自分が面白かったと思った本を、他者も同じように感じていたら、やっぱり嬉しくなりますもん。「でしょ、でしょ」ってね。

カール・セーガンの《宇宙カレンダー》の1週間版、小野さんの新創世記》(宇宙の138億年の歴史を一週間に縮めたもの)を一部端折って紹介するとー

月曜日午前0時(138億年前) 宇宙の誕生 

 だとすると、我らが地球が生まれたのは週末  

金曜日午後4時( 46億年前)    太陽系・地球の誕生

 

金曜日午後11時(約40億年前?) 生命の誕生

そうしてホモ・サピエンスが登場するのは、日曜日。それもかなり遅い時間・・・

日曜日午後11時59分49秒(25万年前) ホモ・サピエンスの誕生

文明が始まり、現代まで続くヒトの生活は午後11時59分59秒以後の出来事。

新創世記の締めくくりは、

日曜日午後11時59分59.9998秒(2012年8月25日) 

         人工物の太陽系外への初到達(ボイジャー1号)

限りなく翌月曜日に近いですが・・・この先どうなるのでしょう?

小野さんによると80年が0.0035秒にあたるのだとか。

ってことは8年は0.00035秒?

59.9998+0.00035=60.000015で翌日午前0時を回ってしまいますね。

新しい未来の幕開け?になるのでしょうか?

レイ・カーツワイルの唱えたシンギュラリティ(人間と人工知能の能力が逆転する技術的特異点)は2045年頃・・・でしたよねぇ。